レッドビーシュリンプの飼育を開始しようと思いネットを調べてみると…水槽の大きさ、ソイルや濾過フィルターの組み合わせ、水草の選択など組み合わせが無数にあります。
一般に、レッドビーシュリンプの飼育が難しいと言われており、どの組み合わせで水槽を立ち上げればよいのか迷ってしまいます。
当記事ではこのような悩みをもつ初心者に向けて簡単かつコスパに優れた立ち上げ方法を詳しく解説していきます。
当記事の根拠
筆者自身が現在も水槽を立ち上げる際に行っている方法です。30cmキューブ水槽で10匹のエビが200匹ほどまで増えました。数回の世代交代を経て現在も飼育を継続しております。
◆2022年03月 鑑賞エビの品評会「シュリンプアワード2022」レッドビーシュリンプ部門にて予選通過
◆2022年12月 グランドチャンピオンシップにブリーダー名「水と草」にて出場。レッドビー部門で8位でした。
レッドビーシュリンプ水槽立ち上げの心構え
レッドビーシュリンプ水槽の立ち上げに必要な知識心構えについて解説していきます。
心構え
- 繁殖を目指すならレッドビー単独飼育
- 夏はエアコン・冬は暖房(またはヒーター)で水温をキープする
- 注水してからエビを導入するまでに1〜3ヶ月待つ
心構え① 繁殖を目指すならレッドビーシュリンプ単独飼育
レッドビーシュリンプを繁殖させるつもりなら魚との混泳は出来ません。なぜなら食物連鎖の中でエビは魚の餌だからです。
混泳させてしまうとエビたちが影に隠れてあまり表に出てこなくなります。また、抱卵もしなくなります。
混泳に関しては「レッドビーシュリンプと魚の混泳をおすすめ出来ない理由【3選】」で詳しく解説しています。
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レッドビーシュリンプと魚の混泳をおすすめ出来ない理由【3選】
紅白がキレイなレットビーシュリンプ。 熱帯魚水槽を管理されている方なら混泳させてみたいなと思われた方も多いのではないでしょうか? 今回はこの混泳について体験談を踏まえておすすめ出来ない理由を解説いたし ...
心構え② 夏・冬はエアコンで水温を一定に保つ
レッドビーシュリンプ飼育に適した温度は20℃〜25℃です。夏場や冬場に水温を維持する必要があります。
水槽が1〜3本の場合は以下のような運用がおすすめです。
おすすめの温度管理
- 夏場は24時間エアコン管理
- 冬場は水槽用ヒーター管理
水槽が4本・5本・6本・・・と増えていくと夏も冬もエアコン24時間エアコン管理にしたほうが何かと簡単です。
水槽の本数が8本を超えたあたりから徐々にコスト面でもエアコンに軍配が上がります。
メモ
24時間エアコンをつけていると室内の温度変化が少ないためか意外と電気代は高くなりませんでした。
夏場は、つけたり消したりしている時と変わらないくらいでした。
ただし、冬は数千円ほど電気代が上昇しました。
心構え③ 注水してからエビを導入するまでに1〜3ヶ月待つ
初心者にとって、「エビを入れず1ヶ月以上に待つ」これが最大の難関と思います。
水槽の状態は目に見えません。水が透き通り、水質検査薬が問題なければ即エビを投入したくなってしまいますので注意が必要です。
体験談
水槽が立ち上がり切っていない状態で、レッドビーシュリンプを導入すると、どのようなことが起こるのか?
水質に致命的な問題がある場合は、数日〜数週間で1匹づつエビちゃんが☆になります。水質に致命的な問題がない場合は、スポンジや流木の影に隠れてじっとしています。
少量の換水をしながら維持していると、ある時を境にエビたちが元気になりだします。このタイミングが本当の意味でエビ水槽が立ち上がった状態です。
早くエビちゃんを入れたらどうなるか?というと「元気のないエビを見ながら毎日ヒヤヒヤする生活」が待っています。
その他にも初心者にありがちな失敗パターンを解説しております。
興味のある方はこちらの記事「初心者がレッドビーシュリンプの飼育に失敗する理由6選」もご確認ください。
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初心者がレッドビーシュリンプの飼育に失敗する理由6選
レッドビーシュリンプ飼育は魚水槽やヌマエビ水槽と比べると飼育にコツが必要です。 このコツを把握していない状態で魚水槽と同じように飼育を開始すると殆どの場合、失敗してしまいます。 筆者もはじめは飼育のコ ...
レッドビーシュリンプ水槽におすすめのソイル・濾過方式
レッドビーシュリンプの繁殖・費用・セッティングの簡単さなどを踏まえ「薄敷きスポンジフィルターでの立ち上げ」をご紹介します。
薄敷+スポンジまとめ
【特徴】
- 立ち上げ期間が短い(1〜2ヶ月の間)
- 用品の費用が安い
- リセットが簡単
【用品】
- 水槽サイズ⇒30cmキューブ水槽
- ソイル⇒薄敷き(ソイル厚1.5cm)
- 濾過⇒スポンジフィルター
エビの繁殖はしっかりと狙える上に、出費も抑えられるコスパ抜群の立ち上げ方です。
レッドビーシュリンプ水槽の立ち上げに必要な用品を紹介!
必要な用品
- 水槽
- 照明
- ソイル
- 濾過フィルター
- エアポンプ関連
- バクテリア剤
- 微生物の粉
- ミネラル添加関連
- 試薬・測定器関連
- アクア用浄水器
レッドビーシュリンプ飼育用品① 水槽
水槽は省スペースかつ水量も確保できるバランスのよい30cmキューブ水槽を使用します。
水槽サイズとエビの飼育数については「【解説!】レッドビーシュリンプ飼育におすすめの水槽サイズとは?」をご確認ください。
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【解説!】レッドビーシュリンプ飼育におすすめの水槽サイズとは?
レッドビーシュリンプの飼育を開始する際、どれぐらいの大きさの水槽が必要か悩みますよね。 ネットで調べてみても「60cm水槽以上がおすすめ」「30cm水槽でうまく行った」など… 様々な意見が飛び交ってい ...
◆おすすめの用品
レッドビーシュリンプ飼育用品② 照明
照明は明るすぎるとエビが影に隠れてしまうので、明る過ぎず暗過ぎないものをチョイスします。
30cmキューブだと1000lmもあれば十分です。
色味などは好みでチョイス。エビ水槽には基本陰性水草のみ投入するため、それほどこだわる必要は無いかと思います。
照明についての詳しい内容は「レッドビーシュリンプ水槽立ち上げに照明は必要?」をご確認ください。
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レッドビーシュリンプ水槽立ち上げに照明は必要?
レッドビーシュリンプ水槽の立ち上げは1ヶ月〜3ヶ月ほど生体を入れずに水回しをする必要があります。 これは、水槽内に硝化バクテリアを定着させるために必要な期間です。 そこで気になるのが、照明を付ける?付 ...
◆おすすめの用品
レッドビーシュリンプ飼育用品③ ソイル
吸着系や栄養系ソイルのどちらを使用するかで様々な意見があるようです。
立ち上がりに時間がかかる反面、安定してエビを繁殖させやすい栄養系ソイルを使用します。
ソイルについての詳しい内容は「レッドビーシュリンプ繁殖はソイル次第?ソイルの特徴を徹底解説!」をご確認ください。
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レッドビーシュリンプ繁殖はソイル次第?ソイルの特徴を徹底解説!
エビ水槽立ち上げにおいてソイルの重要性をご存知ですか? 筆者は、初めての立ち上げの際はよくわからずなんとなくソイルを選んだ記憶があります。 しかし、レッドビーシュリンプ飼育繁殖が成功するか否かはソイル ...
ソイルの管理方法については別記事「【重要!】ソイルの寿命管理はレッドビーシュリンプ繁殖の鍵」をご覧ください。
◆おすすめの用品
- アマゾニアパウダー(ネット販売なし)
- アマゾニアノーマル(ネット販売なし)
- 黒ぶるスタンダード
- 水草工房メイキングミネラルソイル
レッドビーシュリンプ飼育用品④ 濾過フィルター
ろ過能力・コスト・メンテナンス性が優れているスポンジフィルターを使用します。
◆おすすめの用品
- LSS研究所 本体 Nanoスポンジフィルター LS-70
- LSS研究所 本体 LSSスポンジフィルター
- [ラモーン] スポンジフィルター 大型 XY-2813
レッドビーシュリンプ飼育用品⑤ エアポンプ関連
スポンジフィルターを稼働させるためにエアポンプを用意します。
エアポンプは設置してみて意外とエアポンプの振動音が気になる方が多いので、静かな製品をチョイスする必要があります。
水心のSSPP-3Sは他のどの製品よりも静かです。
スポンジフィルター1つであればこのエアポンプで駆動力も十分です。
水槽が4本以上に増えた場合は、キョーリンのハイブローC-8000をおすすめします。こちらもかなり静かですよ。
さらに、エアポンプとスポンジフィルターをつなぐチューブも必要となります。
◆おすすめのエアポンプ(水槽1台の場合)
◆おすすめのチューブ
- ジェックス-GXー72-ソフトチューブ白
- シリコンタイプ エアーチューブ (乳白色) 5m(チャームオリジナル)
※チューブに関してはどの製品でも機能性はほぼ変わりません。
レッドビーシュリンプ飼育用品⑥ バクテリア剤
硝化バクテリアが水槽内に定着した状態を「水槽が立ち上がった」といいます。
硝化バクテリア自体は空気中に浮遊しているため、一定期間水回しをすることでバクテリア剤がなくても立ち上げは可能です。
ただ、あえてバクテリア剤を用いる狙いとしては「立ち上げ期間を短縮する」「立ち上げの成功率を上げる」などが挙げられます。
バクテリア剤の代替手段としては、調子のいい飼育水の水を用いる方法もあります。(種水といいます)
バクテリア剤のメリットとデメリット
バクテリア剤を使用するメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- 立ち上げ時間の短縮
- 害虫やアオミドロ、藍藻などの混入リスク低下
筆者の場合は種水として使用する水槽にプラナリアやヨコエビ(水げじ)などの害虫がいたり、アオミドロが発生している場合は、バクテリア剤を用いて新たに立ち上げます。
デメリットとしてはバクテリア剤が高額なため、コストが掛かる点が挙げられます。
信頼できるバクテリア剤とは?
バクテリア剤は様々な種類が様々なメーカーやショップから発売されています。値段も1,000円〜5,000円程度とかなり価格帯に開きがあります。
そんな中で筆者が一番信頼して利用しているバクテリア剤は硝化菌が入った液剤「スーパーバイコム78」と脱窒素菌(有機物分解菌)が入った液剤「スーパーバイコム21」をです。
これらの製品を信頼している理由は硝化菌と有機物分解菌を分けて商品化されているからです。
商品ボトル内のような一般に有機物(菌の餌)が少ない環境下で有機物分解菌と硝化菌を一緒に入れていると有機物分解菌により硝化菌が食べられてしまいます。
そのため、「バクテリア剤」とだけ書かれて販売されている商品については筆者的としてはあまり使用しません。
また、バイコムにはメーカーが定めたバクテリア濃度および活性の維持を保証する使用期限が明記されている点もポイントです。
バイコムの液を顕微鏡(800倍)で見てみたところ、コロニーらしきものを確認することができました。
もう一つはシマテックPSBです。
PSBは光合成細菌のことで、アクアリウムの分類的には有機物分解菌の分類されます。
よくメダカ飼育において古くから用いられています。(針子の餌として用いられています)
PSBについて、筆者は有機物分解菌としての使用と稚エビの餌としての使用しています。
2022年時点において、筆者は水槽内にプラナリアやゲジ、ヒドラなどの害虫がいないので、基本バクテリア剤は使用せず調子の良い水槽の水を種水として立ち上げています。
◆おすすめの用品
- 淡水用 スーパーバイコム 78 50ml バクテリア 熱帯魚 観賞魚
- 淡水用 スーパーバイコム 21 50ml
- シマテック PSB
※PSBは似たようなパッケージが多いので注意してください。筆者は濃縮ではない下記のものを使用しています。
レッドビーシュリンプ飼育用品⑦ 微生物の粉
立ち上げ期間中よりケンミジンコ、ワムシなどの微生物を発生させ育てるために使用しています。
微生物が豊富な水槽は稚エビの生存率が高く、親エビも元気な事が多いです。
そのため、立ち上げ途中でケンミジンコが発生してきた段階から、様子を見ながら定期的に水槽内に投入していきます。
ケンミジンコに餌を与え育てるイメージです。よく観察しているとケンミジンコの数が増えて、動きが活発になってきます。
この状態を目指しましょう。
◆おすすめの用品
- アルティメットバクター
レッドビーシュリンプ飼育用品⑧ ミネラル添加関連
エビの殻はカルシウムやマグネシウムから作られます。
そのため、飼育水を作る際に適量のミネラル添加剤が必要となります。
添加量はTDS「総溶解固形物」やGH「硬度」をもとに調整する必要があります。
水作りに関する詳しい内容は「RO水は必須!?レッドビーシュリンプに最適な飼育水とは?」で解説しています。
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RO水は必須!?レッドビーシュリンプに最適な飼育水とは?
レッドビーシュリンプを安定して飼育・繁殖させるためには飼育水の水質が非常に重要です。そして、その元となる水質は現在住んでいる地域の水道水により様々なのです。 特に気にせず安定して飼育・繁殖出来る地域も ...
◆おすすめの用品
レッドビーシュリンプ飼育用品⑨ 試薬・測定器類
水槽の立ち上がりを確認するために亜硝酸、硝酸、硬度、PH、塩素を一括で検査出来るテトラ6in1を用意します。
次に、飼育水にミネラルを添加する際に添加量を測るための測定器を用意します。
◆おすすめの用品
- テトラテスト 6in1 試験紙
- TDSめーたー 水温計機能付き(ウォーターエンジニアリング)
レッドビーシュリンプ飼育用品⑩ アクア用浄水器
飼育水を作る際、水道水のカルキ(塩素)を除去する必要があります。
通常の魚であればテトラアクアセイフなどの中和剤を使用します。
しかし、レッドビーシュリンプにおいては、中和剤の使用についても極力行わないほうが良いです。
レッドビーシュリンプの繁殖を目指すならアクア用浄水器は必須のアイテムです。
浄水器は、洗濯機の根本の水道から分水栓を利用し分岐しています。
◆おすすめの用品
- マーフィード 浄水器 シュリンプスタンダード
- タカギ 全自動洗濯機から散水用に分水
※マーフィードのシュリンプ用以外の浄水器でも問題ありません。
レッドビーシュリンプ水槽立ち上げ時に導入する水草
レッドビーシュリンプの立ち上げにはアマゾンフロッグピットの導入をおすすめします。
理由は以下のとおりです。
特徴
- 水槽内の硝酸塩を吸収する
- 根や葉の状態で水槽の調子を確認できる
- 根がバクテリアの定着場所になる
この水草はレッドビーシュリンプの飼育においてメリットしかありません。
アマゾンフロッグビット導入のタイミングは後述する立ち上げ手順で詳しく説明しますが、立ち上げ開始時点ではなく、試薬で立ち上がりを確認したあとに導入することをおすすめしております。
水槽内で直ぐに増えるので少量の導入でOKです。
水草に関する詳しい内容は「【厳選!】レッドビーシュリンプと相性の良いおすすめ水草」で解説しています。
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【厳選!】レッドビーシュリンプと相性の良いおすすめ水草
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レッドビーシュリンプ水槽の立ち上げ手順
立ち上げ手順について詳しく説明していきます。
手順1 用品セット・注水
以下の順番で水槽のセッティングを行いましょう。
step
1水槽にソイルを敷く
ソイルを敷く前か敷いた後に、微生物の粉「バクター100」を付属のスプーン1杯分ふりかけましょう。
step
2飼育水を作る
アクア用浄水器の水に硬度が4前後になるまで錦えびのパワーバランスミネラルを入れます。
硬度はテトラ6in1を使用しておおよその数値を測定します。
その際、TDSめーたーで硬度4に調整した時のTDSを測っておきましょう。
ここで測ったTDSが次回以降の飼育水作成の際の目安になります。
注意
水道水のTDSが100を超える地域の場合は、そのままではレッドビーシュリンプの飼育がうまく行かない可能性があります。
コストは掛かりますが、TDSゼロの水(RO水)を作れる浄水器の導入をおすすめします。
水作りに関する詳しい内容は「RO水は必須!?レッドビーシュリンプに最適な飼育水とは?」で解説しています。
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RO水は必須!?レッドビーシュリンプに最適な飼育水とは?
レッドビーシュリンプを安定して飼育・繁殖させるためには飼育水の水質が非常に重要です。そして、その元となる水質は現在住んでいる地域の水道水により様々なのです。 特に気にせず安定して飼育・繁殖出来る地域も ...
※筆者の地域の水道水はTDS24で、TDSが100前後になるまでミネラルを添加すると硬度が4になります。
step
3作成した飼育水を注水する
step
3スポンジフィルターをセットする
手順2 1〜2ヶ月水を回す
しっかりと時間をかけて環境を整えることが、レッドビーシュリンプ飼育の成功につながります。
エビをお迎えしたい衝動が何度か湧き出ると思いますが、我慢してください。
水回しの期間は冠水する必要はありません。
水位が減った場合は、飼育水を作り、継ぎ足してください。
手順3 立ち上がりの判定をする
以下の5つの条件を満たしていれば立ち上がりが完了したと判断出来ます。
ポイント
- 亜硝酸の検出されない
- 微生物が発生している
- 緑ゴケが発生している
- 水が透明
判断基準① 亜硝酸塩が検出されない
亜硝酸の検出は時間とともに以下のような経過をたどります。
- 立ち上げ1週目は変化なし
- 立ち上げ2週目から亜硝酸が検出され始める
- 立ち上げ4週目以降亜硝酸が減少し最終的にゼロになる(徐々に硝酸塩が検出され始める)
一度、亜硝酸が検出された後、消えたことを確認してください。
メモ
稀に、栄養系ソイルを使用しているのに亜硝酸が検出されないまま1ヶ月以上経過することがあります。
この場合は水回しの期間や苔、微生物の発生状況をしっかりと観察しましょう。
判断状況② 微生物が発生している
ケンミジンコが発生しているか?動きが活発かを確認します。
判断状況③ 緑ゴケが発生している
ガラス面に緑色の苔が発生している状態を確認します。
立ち上げ途中の段階では茶色いコケが発生し、徐々に緑色の苔に変わっていきます。
※ここまで緑になる必要はありません。薄っすらと緑色が確認できればOKです。
判断基準④ 水が透明
立ち上げ時に濁っていた水は、バクテリアが定着すると透明でキラキラとしてきます。
手順4 換水してさらに1週間〜2週間水を回す
立ち上がりが確認できたら、水槽内の水を半分〜全換水します。
換水の理由
アンモニアは亜硝酸塩⇒硝酸塩の順番に弱毒化されていきます。
硝酸塩の一部は水草により吸収されます。
エビをお迎えする前に、残った硝酸塩を取り除くために換水を行います。
手順5 水草を入れる
換水後、最終的な水中の栄養状況をチェックするためにアマゾンフロッグビットを水槽内に導入します。
おそらく入れてから1週間以内に根っこに茶色いボワボワが発生してきます。この状態でエビを入れるとじっとしていることが多いので注意が必要です。
ある程度ボワボワがなくなり、根っこがきれいになった段階で立ち上がりの最終判断をしましょう。
多くの初心者の方は、手順3で亜硝酸が検出されなくなったからエビをいれてOK!と判断することが多いのですが、実はその先があるのです。
ここは大変重要なポイントですので、知っているか知らないかで、エビ飼育の成功率が全く異なってきます。
メモ
水草をいつのタイミングで水槽内に導入するか、迷われたことはありませんか?
筆者の経験上、立ち上げ開始時点から導入するのではなくて、バクテリアが定着した後に水草を導入したほうが良いと考えています。
理由は2つあります。
1つ目は、バクテリア定着前から水草を入れると水草が枯れてしまう可能性があるという点です。
2つ目は、水草をいれると有機物→アンモニア→亜硝酸→硝酸塩という硝化サイクルが確認しづらくなるためです。最終分解物の硝酸塩については水草の養分として吸収されていくため、試薬で測定した際、硝酸塩がほぼ検出されないことがあります。
手順5 エビを導入する
ゆっくりと時間をかけて水合わせと温度合わせを行い、レッドビーシュリンプ水槽内にお迎えしてください。
初めて導入した後は餌の与えすぎは厳禁です。
詳しくは別記事「【実体験あり】レッドビーシュリンプが調子を崩さない餌の量と頻度を解説!」をご覧ください。
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【実体験あり】レッドビーシュリンプが調子を崩さない餌の量と頻度を解説!
レッドビーシュリンプを飼い始めてしばらくすると… エビがツマツマしなくなる… 物陰に隠れて元気がなくなる… こんな経験されたことありませんか?? もしかすると餌のやり方に問題があるかも知れません。 餌 ...
まとめ
当記事の手順通りに立ち上げを行えば簡単にレッドビーシュリンプの飼育を開始することが出来ます。
今回の要点を以下にまとめております。
ポイント
- レッドビーシュリンプ水槽立ち上げの心構えは「単独飼育・水温管理徹底・立ち上げ期間をまつ」こと
- 栄養系ソイルの薄敷き+スポンジフィルターでの立ち上げがおすすめ
- 立ち上げ時にはアマゾンフロッグピットをいれよう
- 立ち上がりの判断は「試薬・水草・微生物・苔・水」の5つでおこなう